Rippleを率いる男、ブラッド・ガーリングハウスの挑戦と軌跡|逆境を乗り越えた5つの伝説エピソード

リップル

導入:ガーリングハウスとは何者か?

Ripple(リップル)のCEO、ブラッド・ガーリングハウスは、ただの企業経営者ではありません。
彼の言動一つひとつが仮想通貨業界全体に波紋を広げ、数々の逆境を乗り越えながらRippleを世界的企業に育てあげました。
本記事では、彼のリーダーシップと判断力を示す象徴的なエピソードを通して、その人物像に迫ります。

Yahoo!時代の“ピーナッツバターマニフェスト”

2000年代初頭、ガーリングハウスはYahoo!の幹部として在籍していました。
彼が一躍有名になったのは、社内向けに送った文書「ピーナッツバターマニフェスト」。
これは「Yahoo!はすべてに手を出しすぎて、どれにも集中できていない」とする鋭い指摘でした。
まさに“事業の選択と集中”を促すもので、後の経営改革の道を開いた名文書として語り継がれています。

Ripple参加と“アウトサイダー視点”の導入

2015年、クリス・ラーセンにスカウトされRippleに参画。金融の専門家ではなかった彼に課された役割は「新しい視点を持ち込む」ことでした。
「知らないことが強みになる」として、銀行だけに頼らずフィンテック企業との連携にも注力し、RippleNetを大幅に拡大。固定観念に縛られない柔軟な戦略で成長を牽引しました。

2億ドルを超えるシリーズC資金調達

2019年、RippleはシリーズCラウンドで約2億ドルを調達。
Tetragon、SBI Ventures、Route 66 Venturesといった有力ファンドからの出資を受け、Rippleの国際展開は一気に加速。
「Internet of Value(価値のインターネット)」というビジョンを着実に形にしていく原動力となりました。

SECとの裁判で見せたリーダーの胆力

2020年12月、米証券取引委員会(SEC)はXRPが未登録証券であるとしてRippleを提訴。
この難局においてもガーリングハウスは前面に立ち、メディア出演や公式声明を通じて一貫して主張を展開しました。
そして2023年、裁判所は「XRPの大部分は証券ではない」と判決。さらにSECは残る訴えも自発的に取り下げ、Rippleは“完全勝利”を果たします。
この勝利は、業界全体にとっても大きな転換点となりました。

世界300以上の金融機関との提携

Rippleの事業を加速させたもう一つの要因は、グローバルでの銀行連携。
ガーリングハウスは三菱UFJ銀行やスペインのSantander銀行など、世界300以上の機関との提携を実現。
アジアをはじめとする成長市場にも注力し、SWIFTに代わる新たな送金ネットワーク構築に貢献しています。

名言から見えるガーリングハウスの哲学

「We are all products of our experiences, good and bad(良い経験も悪い経験も等しく自分を作る)」

失敗からも逃げずに学びに変える姿勢が、彼のリーダーシップの本質です。
「集中と実行」を信条とし、組織の方向性を明確に示す手腕は多くの支持を集めています。

まとめ

Yahoo!時代から始まり、Rippleの変革と拡大、SECとの闘いに至るまで――。
Brad Garlinghouseは単なる経営者ではなく、“未来の金融”を形にする旗手として、今後のWeb3時代にも大きな影響を与えていくことでしょう。

> ※本記事は個人的に調べた内容をもとに執筆しています。最終的な投資判断は自己責任でお願いいたします。

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